OmegaTを使い始めて1年あまり経つが、その間に頻繁に機能向上やバグ修正がなされてきた。OmegaTを数年前に試用して放棄された方も、最新バージョンを試せば格段の進歩を感じるのではないだろうか。特にWindows版で日本語入力関連のバグが解消されたのは大きい。
OmegaTのUndo動作不具合
Windows版OmegaTの日本語入力の不具合
現在、翻訳メモリが有効と思われる案件にはOmegaTを使っているが、エディタ機能を補完するためにサクラエディタと連携させている。たとえば下記のような日英翻訳の画面があったとする。
[画像]
ここで、作業中の分節に相当する原文、訳文、用語集が、テキストエディタのウィンドウで別に開くようになっている。
[画像]
1行目が原文分節で、行末の赤色「@@」はマーカー。2行目が訳文分節で、用語集を用いた自動置換がすでになされている。4行目以降がマッチした用語集項目。原文項目の長語順にソートされており、その順番で訳文分節を対象に置換が行われる。
現状では、OmegaTの原文分節内はマウスを使わなければ選択できないが、このようにテキストエディタに移せばキーボード操作で選択できる。これは自分にとっては重要な点だ。
(後期:原文分節内のテキストをキーボード操作のみで選択する機能はOmegaT 3.6.0で実装された。)
いったん使い慣れた高機能テキストエディタに作業場を移せば、編集作業が格段に楽になる。訳文を完成させたら、それをOmegaTウィンドウの訳文分節に自動で戻す。
こうした自動置換機能があると、訳語が決まっている用語の脳内変換や打鍵が減ってだいぶ楽になる。年号・日付等の自動変換も組み入れることができる。
種々のツールをごちゃごちゃ組み合わせているので、残念ながら一般ユーザに提供できる技術になっていない。いずれはこの種の機能がOmegaTに標準装備されるものと期待している。
コメントをする